無知と悪意の無自覚

こんなことをしてもきっと誰も幸せにならないんだろうけど、いや、私の居場所のない怒りはいくらか救われるんだろうか。わからないけど。それでもこれは残しておかなきゃいけない気がする。せめてもの抵抗なのかもしれない。全世界に公開する必要性はないのかもしれないけれど。今はそんなことはどうでもいい。

 

「あんた、かわいそうだね」

「世の中には手がなくても足がなくても心がなくても働いてる人はたくさんいるんだよ」

「あんたはやる気がないだけじゃん。怠けてるだけ」

 

いつもいつも、なんというか、それしか言うことないのかと思ってしまう。聞き流しながら、心がないひとってなに…心ないのはあんたやん…と思った。ブーメランになるかもとか気にしたらなにも言えなくなるだろうから今はそんなことは考えない。

 

本当に、本当に、この人は私のことを理解しようなんて気持ちはこれっぽっちも、…仮にあったとしてもほぼ無いに等しい見えるか見えないかぐらいの誤差の範囲程度しか、ないんだろう。あるのは自分の遺伝子を半分受け継いでいる世間に顔向けできない穀潰しの醜い出来損ないを、如何に家から追い出せるかという考えだけなんだろう。

 

まさに親子ほどの年齢が離れた、180℃以上違う方向を見ている人間だから理解しあえないんじゃない。歩み寄ろうという気が無いから分かり合えないんだって。知ってるけれど私はもう歩み寄る体力は残ってないんだよ。反発して逃げて叫ぶ人にはもう近づけない。自分の尊厳を守るために。

 

分かった風な口を利かれるのにはうんざりだ。口喧嘩にもならずに一方的な中傷をまるで自分が被害者のような顔で叫ばれるのもうんざりだ。

 

嫌悪が募るたびに自分はこの人が死んだときに悲しむんだろうかと考える。むしろなにかの勢いで自分が手をかけてしまうのではないかと心配になる。もう一人が家に戻ってきたら、今度こそ私は殺意を露呈させてしまうかもしれない。こんな家族の結末はどうですか。

 

今はただ環境を変えられればどんなにいいかと思う。なにも嫌悪せずに、殺意など湧かずにただ穏やかな日常を手にれられたらどんなにいいかと。

 

つまらないことに振り回されて疲れてしまった。時間を無駄にしてしまった。私の自尊心よりもさらに小さな存在に脅かされて自分の中にいる女の子が泣いている。誰にも分かってもらえない、居場所がないと泣いている。悪意に曝される度にその涙が私の目からも溢れそうになる。

 

無知は罪だが知れば釈放だ。でも無知の無知はただの罪だ。その上悪意で人を嬲って品位を貶めるのは重罪だ。無自覚を自覚させるために誰が生贄になるっていうんだ?

 

「早く死ぬだろうから、残るあんたを心配してる」

 

ああ、死刑を望むのは新たな被害者が増えないからだよな。無差別で突然幸せも未来も奪われたから、遺族が望むんだよな。怨恨の衝動的な殺人はよくて終身刑かな。知らないけど。

 

親は自分のことを愛していると信じて疑わなかった頃が懐かしい。結局あれも理想の押し付けでしかなかったとしか思えないし、今は哀しか感じない。

 

 

1年後の記事

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