ストラテラ25mgを飲み始めた

うつがひどくなってきてそろそろ自分ではどうしようもなくなってきたので割とまともそうな精神科を予約した。その前にちょうど障害年金の話もざっと聞いてきて、20歳前に初診日があるので今の年金納付状況は加味されずに申請できますよと言われた。

 

いろんな病院に行っていろんなこと言われたから、もう発達障害じゃなくてうつで障害年金もらえたら少しは楽になるんじゃないかなんて縋るような気持ちだった。障害年金の申請は社労士に手伝ってもらった方がいいというのをネットで見かけたので、そうした方がいいんですか?と聞いたら「わざわざお金かけて社労士を雇わなくてもできると思いますよ」と言われた。

 

障害年金の申請は「①初診日の証明書②現在の診断書③申立書④年金請求書」の書類が必要で、①と②以外は自分で書かなければいけない。そして最も重要なのが②の診断書で、これと③の申立書の内容で障害年金がもらえるかどうかが決まる。基礎年金であれば一人暮らしを想定したときに日常生活が送れるか、仕事ができるかが争点となる。つまり、診断書で適当に「生活に支障はないし仕事もそれなりにできてる」とか書かれるとまずもらえない。要するに、診断書は受給資格に沿って書いてもらう必要がある。もちろん嘘をつけと言う話ではない。自分の出来ないことを明確にしてもらわなければいけない。そのため、医師と相談する必要性がある。ただでさえ医師との相性が治療を大きく左右する精神科で、障害年金の診断書にも協力的になってくれる医師というのはおそらく少ないのではないか。目に見えない精神障害でなおかつ発達障害のような比較的新しくちゃんと診察ができる医師が極端に少ない現状を目の当たりにした今、手を差し伸べてもらえる人間はほんの一握りだろうと思う。

 

少しの期待を胸に秘めて病院へ行った。ADHDの簡易スケールを先に受け、うつ症状が出ていること、ADHDの諸症状に自覚があること、これまでの生育歴を話した。医師は発達障害は専門ではないがと前置きしつつも、「これだけ自覚症状もあり信頼性のある簡易スケールでも結果が出ているのだからADHDでしょう」と言った。「うつ症状は発達障害の二次障害だから発達障害の症状を薬で緩和できればうつ症状もよくなるでしょう」と言われた。そうして出されたのがストラテラだった。ネットで調べると衝動性を抑える薬だから抑うつ状態は悪化する可能性があるとか書かれているので心配だが、とりあえず試してみないことにはどう作用するか分からない。ただひとつだけ、薬価が高いのがネックだった。一錠400円前後。診察料と合わせると月10000円以上かかる。自立支援医療について聞いたら「一ヶ月は来てもらわないと」ということだったが、帰宅後ネットで調べると特に通院期間の定めはないらしい。まぁ初診で診断書を書いてもらうのは流石に無理だと思いつつ、それでも一ヶ月で10000円は高負担だ。今は収入がほぼないに等しいのでなおさらだ。次の診察が来週なのでどうにか早めに申請できないか聞いてみたいと思う。

 

ストラテラの他に胃薬と抗不安薬を処方された。胃薬はストラテラの悪心対策で抗不安薬ストラテラが安定するまでの補助的な役割らしい。ともかくストラテラを初日飲んでみたが、どうにも眠い。あくびも止まらないほどでないが、かなりでた。25mgということもあってか特に冴え渡るような感覚はなかった。発達障害に多いという貧乏ゆすりもとい、私がよくやる音楽に合わせて延々とリズムをとることもいつもどおりやっていた。あとは食欲は夏バテもあって日中はかなり落ちてるが、夜はしっかり食べることができた。先日は熱中症で寝込んだこともあって正直今食欲がなくなるのは体力面でかなりヤバイのだがどうなるか。そもそも高すぎる薬をいつまで買えるかも不明だが。

 

金が稼げない。経済的な自立ができない。社会に適応できない。社会の常識で生きるなんて私には無理だ。なんで一日8時間も働かなくちゃいけないんだ。なんで週に5日も働かなくちゃいけないんだ。でもどこにも居場所がない今の状態もつらすぎる。適応できる場所を探そうにも探す気がおきない。能動的にやろうという気持ちがない。今まで散々社会に否定されてきたのに今更なにを信じればいい。どうして「きっとどこかで受け入れてくれる会社が見つかる」なんてなんの確証もない期待を持てると思うんだ。こんな自分を雇うなんてリスク以外のなにものでもないし、同時にこうして社会から見放されている自分がかわいそうだ。でもどうしようもない。生きる希望もないしやりたいこともない。いっそのこと殺してくれと思ってしまう一方で死ぬのが怖い。なにも残さず消えたい気持ちの底でなにも残せない自分の存在価値の低さが情けなくて無気力にしかならない。